令和元年東日本台風における全美の活動

 令和元年東日本台風(2019年10月12日)により、全美の会員館である川崎市市民ミュージアムの地階が2メートルをはるかに超える水位で浸水し、施設及び収蔵品に甚大な被害が発生しました。
同館の収蔵品は、歴史、民俗、考古、美術・文芸、写真、映画、グラフィック、漫画、映像の9分野にわたることに加え、約23万点の収蔵品が被災するなど、先例のないケースでした。
全美は国立文化財機構内に設置されていた文化財防災ネットワーク推進室をはじめとする関係者と連絡を取りながら情報収集にあたるとともに、市民ミュージアム側とも活動についての協議を進めました。
11月から本格的に実施されたレスキュー活動には、全美をはじめ、国立文化財機構、日本博物館協会、神奈川県博物館協会など計14の外部団体が、緊急搬出、緊急保管、応急処置(分離、洗浄、乾燥、燻蒸、カビ払い等)の支援に参加しました。
支援活動は現在も継続しています。
内 容
川崎市報道発表資料(2022.10.20参照)
2021.9.1 大野正勝「川崎市市民ミュージアムの被災直後の状況と対応」ZENBI Vol.20
2021.6.20 白井豊一「令和元年東日本台風による川崎市市民ミュージアムの被災と新しい「あり方」の検討」カレントアウェアネス
2021.3.31 『 2020年度 川崎市市民ミュージアム 被災収蔵品レスキューの記録集』(川崎市市民ミュージアム発行,28pp.)
2020.12.24 『 川崎市市民ミュージアム 被災収蔵品レスキューの映像記録』(企画・制作:川崎市市民ミュージアム, 40分22秒)
2020.12.24〜 連載企画 川崎市市民ミュージアム 被災収蔵品レスキューの記録(企画・制作:川崎市市民ミュージアム)
2020.10 『令和元年東日本台風から1 年-川崎市市民ミュージアム 被災収蔵品レスキュー活動の記録- 』(川崎市発行, 43pp.)
2020.9.1 村田眞宏「川崎市市民ミュージアムの被災と救援活動(報告)」ZENBI Vol.18
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