陸前高田市立広田中学校おける被災美術作品救援活動について(中間報告2)
2012年10月20日
岩手県陸前高田市立広田中学校における被災美術作品救援活動について第2回目の中間報告をいたします。
津波で水損した陸前高田市立広田中学校の油彩画(4件)は、「文化財レスキュー事業」の一環として、三重県立美術館に2011年11月25日に搬入されましたが、本修復作業が10月16日に完了しました。今回の修復作業では、燻蒸後の泥やカビ胞子の除去、破れや画面の変形修正、剥落部分の接着や補彩、裏板追加などの処置を行い、展示可能な状態へと復旧しました。この作業は同館学芸員及び岐阜県美術館学芸員やボランティアスタッフが共同で行いました。これら油彩画は、岩手県内の文化施設へ移送・保管される予定となっています。
この修復作業に必要な資材等は皆様からいただきました「全国美術館会議東日本大震災救援・支援基金」の一部をこの救援活動に充てさせていただいております。皆様のご支援に対し厚く御礼申し上げます。
□ 搬出・移送作業・搬入スタッフの構成団体
岩手県教育委員会 陸前高田市教育委員会 東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会事務局(東京文化財研究所) 全国美術館会議(萬鉄五郎記念美術館、三重県立美術館) ヤマトロジスティクス株式会社
□ 修復スタッフの構成団体
全国美術館会議(三重県立美術館、岐阜県美術館、岐阜県現代陶芸美術館) 三重県立美術館ボランティア欅の会 JAMM研究会