石巻文化センターの救援活動について(報告)
「文化財レスキュー事業」の一環として、4月20日から石巻文化センターの救援活動が開始されました。同センターは収蔵庫内部に津波の浸水があり、一部には瓦礫等が堆積していました。収蔵品救出に先立ち、20日から文化庁、救援委員会事務局、宮城県および石巻市の教育委員会、宮城県美術館の協力により、瓦礫等の撤去作業が実施されました。4月26日から29日まで、全国美術館会議のレスキュー隊が現地で活動(宮城県美術館はじめ会員館6館、賛助会員カトーレック株式会社、全美事務局)。上記の諸機関および国立文化財機構と全美レスキュー隊の連携により、石巻文化センターの被災美術資料(絵画、彫刻、素描、資料等)212件を運び出し、宮城県美術館へ搬入しました。
4月30日から宮城県美術館において、全美会員館からの派遣職員と、東北芸術工科大学、外部修復家、および現地ボランティア(東北大学)の協力により、石巻文化センターの被災美術資料の応急処置作業を行いました。29日までにはほぼ終了する見通しです。
この救援活動にあたり、特に宮城県美術館の皆様に多大なご協力をいただきました。