「三重県立美術館 事例見学会」開催報告
プログラム
第1日(9月11日)
美術館視察(20世紀日本美術再見―1940年代)
美術資料の分類・整理から公開まで―三重県立美術館の場合
田中善明氏(三重県立美術館)
・管理棟書庫について
・美術情報室について
・現在進行中の資料整理(中澤弘光資料等)について
・情報システムについて
参加メンバーによるディスカッション
県立美術館・博物館施設との連携・サポート事例について
飯村直樹氏(三重県地域連携部情報システム課情報基盤班)
情報交換会
第2日(9月12日)
三重県総合博物館(MieMu:みえむ)自由見学
美術館視察(20世紀日本美術再見―1940年代)
美術資料の分類・整理から公開まで―三重県立美術館の場合
田中善明氏(三重県立美術館)
・管理棟書庫について
・美術情報室について
・現在進行中の資料整理(中澤弘光資料等)について
・情報システムについて
参加メンバーによるディスカッション
県立美術館・博物館施設との連携・サポート事例について
飯村直樹氏(三重県地域連携部情報システム課情報基盤班)
情報交換会
第2日(9月12日)
三重県総合博物館(MieMu:みえむ)自由見学
開催報告
情報・資料研究部会では本年度の新しい取り組みとして、作品情報発信、アートライブラリーに関わる美術館の最新事例見学会を企画し、2015年9月11日(金)、12日(土)に開催しました。これは、研究部会でこの数年来取り組んでいる同テーマについて実際の事例見学会を通して知見を深め、部会メンバーの研修並びに今後の活動に役立てていくことを主眼としたものです。
このたびの見学会では、平成27年3月9日に開催した全国美術館会議第29回学芸員研修会でもホームページにおける作品情報発信についての事例報告をいただいた三重県立美術館を見学しました。
三重県立美術館は美術情報公開に先駆的に取り組み、1997年の三重デジタルコミュニティイズ推進事業以来、継続して所蔵品情報、所蔵図書情報、画像情報の充実・発信を推進しています。近年では文化遺産オンラインやGoogleアートプロジェクトへの参加など、これまでの情報発信の蓄積を活かしながら新しい展開を進められています。こうした取り組みの背景や工夫などを実地に見学させていただく中で、参加メンバーのディスカッションなども合わせ今後の部会活動に役立てる見学会として実施しました。
見学会では、まず三重県立美術館の田中氏にご案内いただき、バックヤード見学を行いました。書庫、X線写真撮影室、器材倉庫、学芸室、美術情報室、収蔵庫を見学し、資料整理の状況、収蔵品データベースを中心とした情報システムについてなど、県立美術館の情報発信の基盤となる設備・環境について、質疑応答を挟みながら詳しく視察をさせていただきました。この分野に関心の高い研究部会メンバーからもライブラリーの整理・運用や採番の仕方など、実作業に関する具体的な質問が寄せられるなど、冒頭から活発な見学会とな
りました。 バックヤード見学終了後、会議室にてディスカッションを挟み、三重県立美術館のデータベース運用に関わられた三重県の飯村氏より「県立美術館・博物館施設との連携・サポート事例について」と題して発表を行っていただきました。
ここでは三重県内の美術館・博物館のデータベースを連携して検索できるシステム構築の実際について興味深い内容を伺うことができました。とりわけ飯村氏が常に美術館・博物館の立場に立ってきめ細かいシステム構築のサポート・調整
に取り組まれたことが、複数の館・組織が関係する複雑なデジタルアーカイブ構築の成功にいたる重要なポイントであったことなど大変に示唆に富む内容でした。 翌日は希望メンバーにて、MieMu(みえむ)の愛称で知られる三重県総合博物館を自由見学しました。 今回の見学会では、会場館である三重県立美術館の田中氏、三重県の飯村氏はじめご担当者各位と研究部会メンバー、オブザーバー参加メンバーの交流も図ることができ、大変有意義な開催となりました。今後も最新動向について意欲的な研究活動を行い、部会のさらなる活性化を図っていきたいと考えています。
このたびの見学会では、平成27年3月9日に開催した全国美術館会議第29回学芸員研修会でもホームページにおける作品情報発信についての事例報告をいただいた三重県立美術館を見学しました。
三重県立美術館は美術情報公開に先駆的に取り組み、1997年の三重デジタルコミュニティイズ推進事業以来、継続して所蔵品情報、所蔵図書情報、画像情報の充実・発信を推進しています。近年では文化遺産オンラインやGoogleアートプロジェクトへの参加など、これまでの情報発信の蓄積を活かしながら新しい展開を進められています。こうした取り組みの背景や工夫などを実地に見学させていただく中で、参加メンバーのディスカッションなども合わせ今後の部会活動に役立てる見学会として実施しました。
見学会では、まず三重県立美術館の田中氏にご案内いただき、バックヤード見学を行いました。書庫、X線写真撮影室、器材倉庫、学芸室、美術情報室、収蔵庫を見学し、資料整理の状況、収蔵品データベースを中心とした情報システムについてなど、県立美術館の情報発信の基盤となる設備・環境について、質疑応答を挟みながら詳しく視察をさせていただきました。この分野に関心の高い研究部会メンバーからもライブラリーの整理・運用や採番の仕方など、実作業に関する具体的な質問が寄せられるなど、冒頭から活発な見学会とな
りました。 バックヤード見学終了後、会議室にてディスカッションを挟み、三重県立美術館のデータベース運用に関わられた三重県の飯村氏より「県立美術館・博物館施設との連携・サポート事例について」と題して発表を行っていただきました。
ここでは三重県内の美術館・博物館のデータベースを連携して検索できるシステム構築の実際について興味深い内容を伺うことができました。とりわけ飯村氏が常に美術館・博物館の立場に立ってきめ細かいシステム構築のサポート・調整
に取り組まれたことが、複数の館・組織が関係する複雑なデジタルアーカイブ構築の成功にいたる重要なポイントであったことなど大変に示唆に富む内容でした。 翌日は希望メンバーにて、MieMu(みえむ)の愛称で知られる三重県総合博物館を自由見学しました。 今回の見学会では、会場館である三重県立美術館の田中氏、三重県の飯村氏はじめご担当者各位と研究部会メンバー、オブザーバー参加メンバーの交流も図ることができ、大変有意義な開催となりました。今後も最新動向について意欲的な研究活動を行い、部会のさらなる活性化を図っていきたいと考えています。
情報・資料研究部会 幹事 鴨木年泰(東京富士美術館)
参加者:10名
越智裕二郎(西宮市大谷記念美術館)部会長
鴨木年泰(東京富士美術館)幹事
川口雅子(国立西洋美術館)幹事
菱村宏子(埼玉県立近代美術館)
谷口英理(国立新美術館)
住広昭子(東京国立博物館)
谷口依子(姫路市立美術館)
オブザーバー参加
大野方子(諸橋近代美術館)
有元まなか(岐阜県美術館)
小林豊子(全国美術館会議事務局)
鴨木年泰(東京富士美術館)幹事
川口雅子(国立西洋美術館)幹事
菱村宏子(埼玉県立近代美術館)
谷口英理(国立新美術館)
住広昭子(東京国立博物館)
谷口依子(姫路市立美術館)
オブザーバー参加
大野方子(諸橋近代美術館)
有元まなか(岐阜県美術館)
小林豊子(全国美術館会議事務局)