総会報告書

日時
2019年5月22日(水)~2019年5月23日(木)
場所
ホテルライフォート札幌(北海道札幌市)                
担当館
北海道立近代美術館、札幌芸術の森美術館

第68回全国美術館会議総会

日程等

第1日/5月22日(水)
 総 会 13:00~16:45(受付12:00~)
  1.開会挨拶 全国美術館会議会長
  2.歓迎挨拶 北海道知事
  3.来賓挨拶 文化庁長官
  4.議長選出
  5.議  事 
    第1号議案 平成30年度事業報告並びに収支決算について
    第2号議案 令和元年度事業計画(案)並びに収支予算(案)について
    第3号議案 新入会員及び退会について 
    第4号議案 新役員の選任並びに承認を求める件について 
    第5号議案 法人化について
    第6号議案 大災害時における対策等に関する要綱等について
    報告第1号 企画委員会及び研究部会の活動について
    報告第2号 災害対策委員会の活動について 他      
  6.閉会挨拶
 
 特別講演会 17:00~18:00
       内容:「ひとつの列島、ふたつの国家、みっつの文化」
       講師:佐々木利和氏(北海道大学客員教授、東京国立博物館名誉館員)      
         
 情報交換会 18:30~20:30

第2日/5月23日(木) 9:30~
 美術館視察 北海道立近代美術館、札幌芸術の森美術館

レポート

 令和元年5月22日、北海道のホテルライフォート札幌において、正会員139館、218名の出席によって総会が開催されました。鶴羽佳子 北海道教育委員会委員、川上佳津仁 札幌市市民文化局長の歓迎挨拶、榎本剛 文化庁企画調整課長の来賓祝辞の後、嵐田昇 北海道立近代美術館長を議長として議事が進められました。
 平成30年度事業報告及び決算、令和元年度事業計画案及び予算案が審議され、承認された後、正会員として絹谷幸二天空美術館、太田市美術館・図書館、上原美術館、清里フォトアートミュージアム、川口市立アートギャラリー・アトリア、たましん歴史・美術館、奥田元宋・小由女美術館、国立アイヌ民族博物館設立準備室の入会が承認され、5月末現在の会員館数は394館となりました。このほかにも新たな個人会員5名、賛助会員1社の入会が報告されました。
 次に事務局から役員改選の手続きが説明され、会長から理事を退任された根津公一根津美術館長、原 俊夫アルカンシェール美術財団理事長の後任に、馬渕明子国立西洋美術館長、内田洋子原美術館長、その他、理事・監事の留任とする新役員候補者の推薦があり承認されました。これを受けて総会途中に新役員による臨時理事会が開催され、建畠晢埼玉県立近代美術館長が会長に再任され、会長から副会長に徳川義崇徳川美術館長、山梨俊夫国立国際美術館長、米田耕司長崎県美術館長が指名(再任)されました。監事には越智裕二郎西宮大谷記念美術館長、上薗四郎笠岡市立美術館長、企画委員長に雪山行二富山県美術館長が再任され、企画委員については留任することが決定し、再選された建畠会長が挨拶をしました。
 続いて、事務局から全国美術館会議の法人化について、定款の変更点や今後想定されるスケジュールについて説明がありました。質疑応答や意見交換の後、現在の方針に則った運営が継続されるよう今後の体制を整えながら一般社団法人を目指すという理事会での結論が承認され、拍手による採決で議決されました。最後に「大災害時における対策等に関する要綱」、「大災害時における連絡網実施要領」、「大災害時における援助活動実施要領」の改正について災害対策委員会から説明があり承認されました。
 報告事項としては、8つの研究部会の幹事の方々から前年度の活動報告と今年度活動計画の説明が行われた後、災害対策委員会の活動について村田委員長より報告がありました。最後に榎本剛 文化庁企画調整課長から今年度の文化行政について報告がありました。
 総会に引き続き、北海道大学客員教授の佐々木利和氏による特別講演会「ひとつの列島、ふたつの国家、みっつの文化」が催されました。アイヌ文化を検証する視点を示す興味深い内容でした。講演の後は同じ会場にて情報交換会が開かれ、多くの参加者がありました。
 翌5月23日には、今回担当館として総会の開催に尽力いただいた北海道立近代美術館と札幌芸術の森美術館の視察が行われて多くの方が参加し、一方で、この機会に小規模館研究部会と地域美術研究部会が部会を開催しました。
 次回の第69回総会は、京都市美術館を担当館として、2020年5月26日、27日に京都市で開催されます。多くの会員館にご参加いただくようお願いします。 
(文責 事務局・企画担当幹事 埼玉県立近代美術館 大越久子)
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