第6回情報・資料研究部会会合報告
議題:館蔵資料の整理/調査/研究/公開について―資料を通して美術館と利用者を考える―
13:00~13:40 講師による現状説明
13:40~14:40 質疑応答・ディスカッション
(第6回情報・資料研究部会 として開催)
14:50~16:50 平塚市美術館企画展見学(山本丘人展・内田あぐり展)
(第6回情報・資料研究部会 として開催)
講師:端山聡子氏
参加者:
高知県立美術館 篠雅廣部会長
横浜美術館 相澤勝
東京富士美術館 鴨木年泰
東京国立博物館 住広昭子
東京国立近代美術館 水谷長志
茨城県陶芸美術館 花井久穂(オブザーバー参加)
13:00~13:40 講師による現状説明
13:40~14:40 質疑応答・ディスカッション
(第6回情報・資料研究部会 として開催)
14:50~16:50 平塚市美術館企画展見学(山本丘人展・内田あぐり展)
(第6回情報・資料研究部会 として開催)
講師:端山聡子氏
参加者:
高知県立美術館 篠雅廣部会長
横浜美術館 相澤勝
東京富士美術館 鴨木年泰
東京国立博物館 住広昭子
東京国立近代美術館 水谷長志
茨城県陶芸美術館 花井久穂(オブザーバー参加)
内容
今回、かねてより実施が検討されていました見学会を、平塚市美術館の端山聡子さんの多大なご協力をいただき、実施することができました。はじめに各自自己紹介を行い、続いて篠部会長より、資料整理・アーカイブ構築という目に見えない仕事の大切さ、学芸員の業務の原点について、今回のような見学会を通して成功の要点、失敗の原因等を率直に意見交換していきたい。そして、この会合を今後に資する部会としていきたいとの主旨の挨拶をいただきました。
今回の見学会では、絵画作品、スケッチ、画材、モチーフ資料、書簡その他による原精一の膨大な原資料をアーカイブ化した作業について、担当の端山聡子さんから発表をしていただきました。
端山さんによるアーカイブ構築に向けてのさまざまな角度からのお話から、出席メンバーによる活発なディスカッションを随時はさんだ活発な見学会となりました。
主な議題・話題としては、資料の受け入れ、アーカイブ化という作業の出発に際して、博物館的な取り組みと美術館的な取り組みの姿勢の違いが見受けられるのではないか、といった指摘や、地域美術館にとっての作家関連資料の位置づけなど。また、アーカイブを構築したことによる成果・効果について。その美術館で特定のアーカイブが構築される発端・要因など。美術館の規模、成り立ちによる資料整理・アーカイブ意識の違いなど多様な観点からのディスカッションが行われました。また、美術館学芸員が取り組むべき基礎調査・研究とは何か?それをどのような形で展覧会やその他の美術館の活動に生かしていくべきかといったテーマについてもこのディスカッション全体を通じていくたびか話題となりました。さらには美術館が利用者に提供するサービスの種類という観点から、話題性のある展覧会などによる「消費していく楽しみ」を提供する美術館から、知的な発見や繰り返し蓄積していく「構築していく楽しみ」を提供できる美術館へ、という講師の端山さんによる指摘は、アーカイブが利用者に提示することのできるサービスの可能性を考えるヒントとして印象に残りました。
今回の見学会では、絵画作品、スケッチ、画材、モチーフ資料、書簡その他による原精一の膨大な原資料をアーカイブ化した作業について、担当の端山聡子さんから発表をしていただきました。
端山さんによるアーカイブ構築に向けてのさまざまな角度からのお話から、出席メンバーによる活発なディスカッションを随時はさんだ活発な見学会となりました。
主な議題・話題としては、資料の受け入れ、アーカイブ化という作業の出発に際して、博物館的な取り組みと美術館的な取り組みの姿勢の違いが見受けられるのではないか、といった指摘や、地域美術館にとっての作家関連資料の位置づけなど。また、アーカイブを構築したことによる成果・効果について。その美術館で特定のアーカイブが構築される発端・要因など。美術館の規模、成り立ちによる資料整理・アーカイブ意識の違いなど多様な観点からのディスカッションが行われました。また、美術館学芸員が取り組むべき基礎調査・研究とは何か?それをどのような形で展覧会やその他の美術館の活動に生かしていくべきかといったテーマについてもこのディスカッション全体を通じていくたびか話題となりました。さらには美術館が利用者に提供するサービスの種類という観点から、話題性のある展覧会などによる「消費していく楽しみ」を提供する美術館から、知的な発見や繰り返し蓄積していく「構築していく楽しみ」を提供できる美術館へ、という講師の端山さんによる指摘は、アーカイブが利用者に提示することのできるサービスの可能性を考えるヒントとして印象に残りました。