第62回全国美術館会議総会
日程等
第1日/5月30日(木)
総 会 13:00~15:30(受付12:00~)
1.開会挨拶 全国美術館会議会長
2.歓迎挨拶 栃木県知事、宇都宮市長
3.来賓挨拶 文化庁長官
4.議長選出
5.議 事
第1号議案 平成24年度事業報告並びに収支決算について
第2号議案 平成25年度事業計画(案)並びに収支予算(案)について
第3号議案 新入会館及び退会館について
第4号議案 新役員の選任並びに承認を求める件について
報告第1号 企画委員会及び研究部会の活動について
報告第2号 東日本大震災復興対策委員会の活動報告について
6.閉会挨拶
特別セッション 15:45~18:15
内 容:「復興への取り組みのなかで-全美による支援事業の意義と課題-」
あいさつ: 山梨俊夫(東日本大震災復興対策委員長 国立国際美術館長)
活動報告: 大野正勝(岩手県立美術館学芸普及課長)
山内宏泰(リアス・アーク美術館学芸係長)
三上満良(宮城県美術館学芸部長)
伊藤 匡(福島県立美術館学芸課長)
三井圭司(東京都写真美術館学芸員)
ディスカッション
司会進行: 村田眞宏(東日本大震災復興対策委員会副委員長 愛知県美術館長)
第2日/5月31日(金)
美術館視察 09:30~12:00 宇都宮美術館、栃木県立美術館
総 会 13:00~15:30(受付12:00~)
1.開会挨拶 全国美術館会議会長
2.歓迎挨拶 栃木県知事、宇都宮市長
3.来賓挨拶 文化庁長官
4.議長選出
5.議 事
第1号議案 平成24年度事業報告並びに収支決算について
第2号議案 平成25年度事業計画(案)並びに収支予算(案)について
第3号議案 新入会館及び退会館について
第4号議案 新役員の選任並びに承認を求める件について
報告第1号 企画委員会及び研究部会の活動について
報告第2号 東日本大震災復興対策委員会の活動報告について
6.閉会挨拶
特別セッション 15:45~18:15
内 容:「復興への取り組みのなかで-全美による支援事業の意義と課題-」
あいさつ: 山梨俊夫(東日本大震災復興対策委員長 国立国際美術館長)
活動報告: 大野正勝(岩手県立美術館学芸普及課長)
山内宏泰(リアス・アーク美術館学芸係長)
三上満良(宮城県美術館学芸部長)
伊藤 匡(福島県立美術館学芸課長)
三井圭司(東京都写真美術館学芸員)
ディスカッション
司会進行: 村田眞宏(東日本大震災復興対策委員会副委員長 愛知県美術館長)
第2日/5月31日(金)
美術館視察 09:30~12:00 宇都宮美術館、栃木県立美術館
レポート
総会は、同じ宇都宮東武ホテルグランデを会場200名以上の出席者が参加しました。最初の栃木県知事(代理)と宇都宮市長の歓迎挨拶、文化庁長官の来賓挨拶の後、宇都宮美術館の谷新館長を議長として議事が進行しました。まず午前中の理事会の結果を受けて議案が協議され、昨年度の事業報告と収支決算、今年度の事業計画と収支予算、新規会員館の入会等が承認されました。続いて役員の改選となり、理事による別室の審議を経て、今期で退任する青柳会長に代わる新会長として建畠晢埼玉県立近代美術館館長、会長指名による副会長として山梨俊夫国立国際美術館館長、米田耕司長崎県美術館館長、徳川義崇徳川美術館館長(留任)の三氏が決まりました。また企画委員会委員長の高階秀爾大原美術館館長も今期で退任し、後任に雪山行二富山県立近代美術館館長が就任したことが報告されました。青柳前会長と建畠新会長の挨拶の後、報告事項として企画委員会と研究部会の昨年度の活動と今年度の活動予定が報告され、東日本大震災復興対策委員会の活動についても報告がありました。
総会終了後、引き続いて「復興の取り組みのなかで―全美による支援事業の意義と課題」と題して、全国美術館会議が行ってきた支援事業に関して特別セッションが開かれ、主として支援を受けた側の関係者からの報告がありました。全国美術館会議ではこれで続けて三年、総会終了後に東日本大震災のレスキュー活動をめぐる特別セッションを開いたことになります。この一事をもっても震災が日本の美術館に大きな打撃を与え、今日もその影響が続いていることは明らかでしょう。特別セッションでは岩手県立美術館、リアス・アーク美術館、宮城県立美術館、福島県立美術館、そして東京都写真美術館の関係者より震災に関して全国美術館会議及び関係する美術館が取り組んだ様々な復興支援事業の様子が紹介されました。震災後、被災された方々をケアする過程で美術館活動や美術作品が大きな役割を果たしたという報告は美術館に関わる者として大変大きな意義をもつように感じられました。その一方で震災から二年が経過するにもかかわらず、それぞれの地域でなおもその爪痕が残され、ことに今なお原発事故が収束していない福島県の事例報告は理事会に諮られた警戒区域での復興の問題とともに今後も継続的な支援の必要性を感じさせるものでした。
全体に時間が押していたにも関わらず、今回の特別セッションでは終了時間を延長して議論を深めることができました。美術館をめぐる状況が厳しさを増す中で、被災した美術館、原発事故の影響を受ける美術館に対する支援は息の長いものとならざるをえないでしょう。このような決意を新たにする意味でも充実した内容のセッションとなったように感じます。
総会終了後、引き続いて「復興の取り組みのなかで―全美による支援事業の意義と課題」と題して、全国美術館会議が行ってきた支援事業に関して特別セッションが開かれ、主として支援を受けた側の関係者からの報告がありました。全国美術館会議ではこれで続けて三年、総会終了後に東日本大震災のレスキュー活動をめぐる特別セッションを開いたことになります。この一事をもっても震災が日本の美術館に大きな打撃を与え、今日もその影響が続いていることは明らかでしょう。特別セッションでは岩手県立美術館、リアス・アーク美術館、宮城県立美術館、福島県立美術館、そして東京都写真美術館の関係者より震災に関して全国美術館会議及び関係する美術館が取り組んだ様々な復興支援事業の様子が紹介されました。震災後、被災された方々をケアする過程で美術館活動や美術作品が大きな役割を果たしたという報告は美術館に関わる者として大変大きな意義をもつように感じられました。その一方で震災から二年が経過するにもかかわらず、それぞれの地域でなおもその爪痕が残され、ことに今なお原発事故が収束していない福島県の事例報告は理事会に諮られた警戒区域での復興の問題とともに今後も継続的な支援の必要性を感じさせるものでした。
全体に時間が押していたにも関わらず、今回の特別セッションでは終了時間を延長して議論を深めることができました。美術館をめぐる状況が厳しさを増す中で、被災した美術館、原発事故の影響を受ける美術館に対する支援は息の長いものとならざるをえないでしょう。このような決意を新たにする意味でも充実した内容のセッションとなったように感じます。
(文責 機関誌部会幹事 鳥取県立博物館 尾﨑信一郎)