学芸員研修会

日時
2013年3月25日
場所
国立西洋美術館 講堂

主催
全国美術館会議事務局・各研究部会

第27回学芸員研修会

テーマ

「歩み続ける美術館-全国美術館会議研究部会の活動」

開催趣旨

 美術館の学芸員として日々の仕事に取り組む中で、疑問や困難を抱えた時、職場の中ではよい方法が見つからず、「他館ではどうしているのかを知りたい」、「同じ問題を抱えている他館の学芸員と話し合いたい」と感じることは誰にもあるはずです。こうした思いをもつ学芸員たちが集まり、一定のテーマに共同で取り組むための場として、1993年、全国美術館会議の中に「ワーキンググループ」が作られました。これは2003年に企画委員会のもとに置かれる「研究部会」として再編され、今日に至っています。
 現在7つある研究部会の活動テーマはさまざまですが、いずれも学芸員たちの自発的な意欲と協働によって着実な成果をあげ、日本の美術館の足もとを固め、その活動を一歩ずつ前進させてきたと言えるでしょう。また、それぞれの部会が築いている学芸員のネットワークは、調査研究や日常業務での協力関係を支えるばかりでなく、阪神・淡路大震災や東日本大震災における救援・支援活動にも、非常に大きな力を発揮しています。
 今回の研修会は、ワーキンググループ発足から20年、研究部会への再編から10年を迎えることを機に、7つの研究部会の協力により開催されます。はじめにワーキンググループ設立の経緯をふりかえり、続いて各研究部会から、現在取り組んでいる課題を中心に報告を行います。会員館の学芸員の皆さんに研究部会の活動をあらためて知っていただくことを通じて、この研修会が美術館の現場で遭遇する諸問題を考える手がかりとなり、また学芸員同士の交流・協力関係をいっそう深める機会となることを願っています。

プログラム

09:30-10:00  受付
10:00      開会
10:10      開会挨拶 全国美術館会議会長 青柳正規(国立西洋美術館)
10:20-12:00
   発表1「美術館の未来に向けて―20年前の出来事」
        全美事務局企画担当幹事 貝塚健(ブリヂストン美術館)
   発表2「美術館相互の、文化財保存に対する意識と知識の共有を目指して」
        保存研究部会 菅野晶(青森県立美術館)
   発表3「美術館における教育・普及とは何か、を問い続けて」(仮)
        教育普及研究部会 清家三智(名古屋市美術館)
   発表4「作品情報の収集・整理・発信 ―現状と課題―」
        情報・資料研究部会
        鴨木年泰(東京富士美術館)/川口雅子(国立西洋美術館)

12:00-14:00  〈休憩 / 国立西洋美術館「ラファエロ」展自由見学〉

14:00-15:40
   発表5「小規模館研究部会の取り組む課題―美術館防災マニュアルの在り方
       付:部会の活動の歴史」
        小規模館研究部会 坪井則子(佐野美術館)
   発表6「全国美術館会議ホームページ アーカイブと情報発信」
        ホームページ部会 浜田拓志(和歌山県立近代美術館)
   発表7「機関誌『ZENBI』:美術館からの発信」
        機関誌部会 尾﨑信一郎(鳥取県立博物館)
   発表8「研究部会活動と全美」
        美術館運営制度研究部会 山梨俊夫(国立国際美術館)

15:40-16:00  〈休憩〉

16:00-16:50 質疑応答
16:50      閉会挨拶 理事・企画委員 山梨俊夫(国立国際美術館)
17:00      閉会 

懇親会

17:15-19:00 
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