平成27年度第1回理事会
議 事
1. 審議事項
議案第1号 平成26年度事業報告並びに収支決算について
議案第2号 平成27度事業計画(案)並びに収支予算(案)について
議案第3号 新規入会申込会員館の審査及び退会館について
議案第4号 新役員候補者の選任について
議案第5号 企画委員の退任及び選任について
議案第6号 東日本大震災復興対策事業の採択について
議案第7号 CIMAM(国際美術館会議)2015年次総会東京大会の後援について
2. 報告事項
報告第1号 東日本大震災復興対策委員会の活動報告について
報告第2号 第65回総会について
3. その他
事務局の体制について
議案第1号 平成26年度事業報告並びに収支決算について
議案第2号 平成27度事業計画(案)並びに収支予算(案)について
議案第3号 新規入会申込会員館の審査及び退会館について
議案第4号 新役員候補者の選任について
議案第5号 企画委員の退任及び選任について
議案第6号 東日本大震災復興対策事業の採択について
議案第7号 CIMAM(国際美術館会議)2015年次総会東京大会の後援について
2. 報告事項
報告第1号 東日本大震災復興対策委員会の活動報告について
報告第2号 第65回総会について
3. その他
事務局の体制について
レポート
全国美術館会議平成27年度第1回理事会と第64回総会のレポート
平成27年5月28日に開かれた全国美術館会議の理事会と総会について報告いたします。
今年の理事会と総会は郡山市立美術館、福島県立美術館、いわき市立美術館、諸橋近代美術館、CCGA現代グラフィックアートセンターを担当館として郡山市の郡山ビューホテルアネックスを会場に開催されました。理事会には建畠会長、徳川、山梨、米田副会長のほか、10名の理事、2名の監事が出席し、事務局としては職員6名のほかに広報担当としてホームページ部会と機関誌部会の幹事が出席しました。
午前中の理事会では、まず審議事項として、平成26年度事業と収支決算、平成27年度事業計画案と収支予算案、新規入会館の審査、新役員候補者の選任等が審議されたほか、東日本大震災復興支援事業2件の採択と今年11月に開かれるCIMAM(国際近現代美術館会議)2015年次総会東京大会の後援が承認されました。
同日の午後には、内堀雅雄福島県知事、青柳正規文化庁長官の祝辞に続いて、会員館160館、247名の出席によって、郡山市立美術館の佐治ゆかり館長を議長として総会が開催されました。平成26年度事業及び決算、平成27年度事業計画案及び予算案が審議された後、今井美術館、大分県立美術館の新規入会が承認されました。平成26年度の第2回理事会で承認された藤城清治美術館 那須高原、富山市ガラス美術館、古田織部美術館、泉美術館、安来市加納美術館、二階堂美術館を加え、8館が新規に入会することとなり。一方、3館の退会があったため、5月末現在の会員館数は376館となりました。
また、今年度は役員の改選期にあたり、理事会から提出された役員候補者について審議されました。島田康寛理事(神戸市立小磯記念美術館前館長)の退任に伴い、宇都宮美術館の谷新館長及び北九州市立美術館の西村勇晴館長が新たに理事に選任され、西宮市大谷記念美術館の越智裕二郎館長及び笠岡市立竹喬美術館の上薗四郎館長が監事に選任されました。その後、新役員による臨時理事会において、埼玉県立近代美術館の建畠晢館長が会長に再任され、副会長に徳川美術館の徳川義崇館長、国立国際美術館の山梨俊夫館長、長崎県美術館の米田耕司館長が指名されました(いずれも再任)。また、企画委員長には富山県立近代美術館長の雪山行二館長が再任され、鍵岡正謹企画委員(岡山県立美術館前館長)の退任により、北九州市立美術館の西村勇晴館長が企画委員及び地域美術研究部会長に就任されました。
報告事項としては、各研究部会の幹事の方々から前年度の活動報告と今年度活動計画の説明が行われた後、東日本大震災復興対策委員会の活動について、山梨委員長より報告がありました。このほか、事務局から2019年のICOM大会招致について、また文化庁からCIMAM2015年次総会東京大会について報告がありました。
総会に続き、東京文化財研究所保存修復科学センター副センター長の佐野千絵氏による特別講演会「放射性物質汚染と文化財-対応の実際」が開かれました。原発事故による福島の文化財への直接的・間接的な被害の実態と、文化財救援活動における放射線対策について、現場での経験に基づくきわめて具体的なお話をうかがうことができて大いに勉強になりました。
総会2日目の29日は、担当館をお願いした郡山市立美術館の常設展・企画展の見学のほか、歓迎行事として、富岡町の居住制限区域内にある「富岡町文化交流センター学びの森」の見学バスツアーが行われ、原発周辺の被災地の現状を実際に知る貴重な機会を得ることができました。
次回の第65回総会は、九州国立博物館を担当館として、2016年5月26日・27日に福岡県福岡市及び太宰府市で開催されます。ぜひ多くの会員館にご参加いただくようお願いします。
総会の最後に、建畠会長から全美事務局の組織は今回をもって国立西洋美術館から独立することの報告がありました。事務局は当面これまで通り国立西洋美術館内に置かれますが、同館の職員は事務局の仕事から離れ、今後の事務局運営は、新たに企画担当幹事に就任された埼玉県立近代美術館の前山裕司さんと、引き続き総務担当幹事を務める小林豊子さんを中心に行われます。
国立西洋美術館には平成19年度から8年間事務局を務めていただきました。その間、通常の事務局運営に加え、美術品政府補償制度の設立と、東日本大震災の救援・支援事業という、大きな問題に取り組むことになりました。中心となって献身的な活躍をしていただいた村上企画幹事をはじめとする西洋美術館のスタッフの皆様にあらためて深く感謝を申し上げるとともに、新体制のもとで全国美術館会議がさらに大きな飛躍を遂げることができるように加盟各館の一層の御協力をお願いいたします。
平成27年5月28日に開かれた全国美術館会議の理事会と総会について報告いたします。
今年の理事会と総会は郡山市立美術館、福島県立美術館、いわき市立美術館、諸橋近代美術館、CCGA現代グラフィックアートセンターを担当館として郡山市の郡山ビューホテルアネックスを会場に開催されました。理事会には建畠会長、徳川、山梨、米田副会長のほか、10名の理事、2名の監事が出席し、事務局としては職員6名のほかに広報担当としてホームページ部会と機関誌部会の幹事が出席しました。
午前中の理事会では、まず審議事項として、平成26年度事業と収支決算、平成27年度事業計画案と収支予算案、新規入会館の審査、新役員候補者の選任等が審議されたほか、東日本大震災復興支援事業2件の採択と今年11月に開かれるCIMAM(国際近現代美術館会議)2015年次総会東京大会の後援が承認されました。
同日の午後には、内堀雅雄福島県知事、青柳正規文化庁長官の祝辞に続いて、会員館160館、247名の出席によって、郡山市立美術館の佐治ゆかり館長を議長として総会が開催されました。平成26年度事業及び決算、平成27年度事業計画案及び予算案が審議された後、今井美術館、大分県立美術館の新規入会が承認されました。平成26年度の第2回理事会で承認された藤城清治美術館 那須高原、富山市ガラス美術館、古田織部美術館、泉美術館、安来市加納美術館、二階堂美術館を加え、8館が新規に入会することとなり。一方、3館の退会があったため、5月末現在の会員館数は376館となりました。
また、今年度は役員の改選期にあたり、理事会から提出された役員候補者について審議されました。島田康寛理事(神戸市立小磯記念美術館前館長)の退任に伴い、宇都宮美術館の谷新館長及び北九州市立美術館の西村勇晴館長が新たに理事に選任され、西宮市大谷記念美術館の越智裕二郎館長及び笠岡市立竹喬美術館の上薗四郎館長が監事に選任されました。その後、新役員による臨時理事会において、埼玉県立近代美術館の建畠晢館長が会長に再任され、副会長に徳川美術館の徳川義崇館長、国立国際美術館の山梨俊夫館長、長崎県美術館の米田耕司館長が指名されました(いずれも再任)。また、企画委員長には富山県立近代美術館長の雪山行二館長が再任され、鍵岡正謹企画委員(岡山県立美術館前館長)の退任により、北九州市立美術館の西村勇晴館長が企画委員及び地域美術研究部会長に就任されました。
報告事項としては、各研究部会の幹事の方々から前年度の活動報告と今年度活動計画の説明が行われた後、東日本大震災復興対策委員会の活動について、山梨委員長より報告がありました。このほか、事務局から2019年のICOM大会招致について、また文化庁からCIMAM2015年次総会東京大会について報告がありました。
総会に続き、東京文化財研究所保存修復科学センター副センター長の佐野千絵氏による特別講演会「放射性物質汚染と文化財-対応の実際」が開かれました。原発事故による福島の文化財への直接的・間接的な被害の実態と、文化財救援活動における放射線対策について、現場での経験に基づくきわめて具体的なお話をうかがうことができて大いに勉強になりました。
総会2日目の29日は、担当館をお願いした郡山市立美術館の常設展・企画展の見学のほか、歓迎行事として、富岡町の居住制限区域内にある「富岡町文化交流センター学びの森」の見学バスツアーが行われ、原発周辺の被災地の現状を実際に知る貴重な機会を得ることができました。
次回の第65回総会は、九州国立博物館を担当館として、2016年5月26日・27日に福岡県福岡市及び太宰府市で開催されます。ぜひ多くの会員館にご参加いただくようお願いします。
総会の最後に、建畠会長から全美事務局の組織は今回をもって国立西洋美術館から独立することの報告がありました。事務局は当面これまで通り国立西洋美術館内に置かれますが、同館の職員は事務局の仕事から離れ、今後の事務局運営は、新たに企画担当幹事に就任された埼玉県立近代美術館の前山裕司さんと、引き続き総務担当幹事を務める小林豊子さんを中心に行われます。
国立西洋美術館には平成19年度から8年間事務局を務めていただきました。その間、通常の事務局運営に加え、美術品政府補償制度の設立と、東日本大震災の救援・支援事業という、大きな問題に取り組むことになりました。中心となって献身的な活躍をしていただいた村上企画幹事をはじめとする西洋美術館のスタッフの皆様にあらためて深く感謝を申し上げるとともに、新体制のもとで全国美術館会議がさらに大きな飛躍を遂げることができるように加盟各館の一層の御協力をお願いいたします。
(文責 機関誌部会幹事 鳥取県立博物館 尾崎信一郎)