第63回情報・資料研究部会会合報告
内 容
今年度初めてとなる第63回部会は、オンラインで開催され、会の冒頭で全員が自己紹介を行った後、各種報告がなされた。続いて、メイン議題として「第39回全国美術館会議学芸員研修会」の企画案について、アイデアの共有及び協議が行われた。
1 報告事項
(1) 総会について
2024年6月6日に開催された、第4回(第73回)一般社団法人全国美術館会議社員総会に
おいて、国立アートリサーチセンターを含む(計6館)の入会が承認されたことについて共有
された。
(2) 「デジタルアーカイブフェス2024―活用最前線!―」について
国立国会図書館と内閣府知的財産戦略推進事務局の主催(全美共催)により、2024年8月
26日、オンラインイベントとして開催された。
〈参考〉「デジタルアーカイブフェス2024~活用最前線!~」(最終閲覧日:2024-10-25)
全美がつなぎ役として「ジャパンサーチ」へ参加している館は4館しかなく、課題は変わ
らないという状況を改めて感じたと報告があった。
2 「第39回全国美術館会議学芸員研修会」について
当部会が担当する、今年度の学芸員研修会の企画について協議を行った。
まず、鴨木幹事より叩き台となる企画案が提案され、それをふまえて意見交換及び協議、検討
を行った。
(1) 日程と会場について
候補が示され、会場提供館への打診を進めることが合意された。
(2) 内容について
「美術館の情報資源」「博物館法改正」というキーワードを軸に、博物館法改正を受け、
各館の取り組み事例を通して、情報資源のデジタル化や活用における課題、外部連携などにつ
いてテーマにする方向でまとまった。
(3) 構成について
大きくは二部構成とする。各館の取り組み事例とデジタルプラットフォーム活用等について
盛り込み、パネルディスカッションを行う方向。また、当部会で行った、アーカイブズ所在調
査の結果についても報告する。タイトル案についても協議し、次回引き続き検討する。
(4) その他
その他、以下のような意見が寄せられた。
・デジタル化品質基準の標準化:デジタル化や撮影などにおける注意点や品質基準について
共通の認識をつくることの必要性。
・プラットフォーム活用による効率化:予算上の理由で自館データベースを維持管理するこ
との困難な館が、公的プラットフォーム(文化遺産オンライン等)API連携などを活用
し、限られた予算内で収蔵品のデータ管理・公開を効率化する。
・美術館活動全体のアーカイブ化:展覧会や教育プログラムを含めた美術館活動のアーカイ
ブ管理の必要性。
・法改正による期待と現場の実
態:法改正に伴い公開が求め
られるが、蓄積と保存を優先
する必要性もある。
3 その他共有事項
(1) 今年度の活動交付金について
今年度については特に申請不要
であることを確認した。
(2) 東京文化財研究所との交流につ
いて
東京文化財研究所(非会員館)より部会への参加希望があったことが共有された。現在では
オブザーバー参加制度がないため、引き続き先方と調整し、意見交換・交流をする方向で調整
することとする。
4 次回会合について
2024年10月29日(火)10:00~ オンラインにて実施
1 報告事項
(1) 総会について
2024年6月6日に開催された、第4回(第73回)一般社団法人全国美術館会議社員総会に
おいて、国立アートリサーチセンターを含む(計6館)の入会が承認されたことについて共有
された。
(2) 「デジタルアーカイブフェス2024―活用最前線!―」について
国立国会図書館と内閣府知的財産戦略推進事務局の主催(全美共催)により、2024年8月
26日、オンラインイベントとして開催された。
〈参考〉「デジタルアーカイブフェス2024~活用最前線!~」(最終閲覧日:2024-10-25)
全美がつなぎ役として「ジャパンサーチ」へ参加している館は4館しかなく、課題は変わ
らないという状況を改めて感じたと報告があった。
2 「第39回全国美術館会議学芸員研修会」について
当部会が担当する、今年度の学芸員研修会の企画について協議を行った。
まず、鴨木幹事より叩き台となる企画案が提案され、それをふまえて意見交換及び協議、検討
を行った。
(1) 日程と会場について
候補が示され、会場提供館への打診を進めることが合意された。
(2) 内容について
「美術館の情報資源」「博物館法改正」というキーワードを軸に、博物館法改正を受け、
各館の取り組み事例を通して、情報資源のデジタル化や活用における課題、外部連携などにつ
いてテーマにする方向でまとまった。
(3) 構成について
大きくは二部構成とする。各館の取り組み事例とデジタルプラットフォーム活用等について
盛り込み、パネルディスカッションを行う方向。また、当部会で行った、アーカイブズ所在調
査の結果についても報告する。タイトル案についても協議し、次回引き続き検討する。
(4) その他
その他、以下のような意見が寄せられた。
・デジタル化品質基準の標準化:デジタル化や撮影などにおける注意点や品質基準について
共通の認識をつくることの必要性。
・プラットフォーム活用による効率化:予算上の理由で自館データベースを維持管理するこ
との困難な館が、公的プラットフォーム(文化遺産オンライン等)API連携などを活用
し、限られた予算内で収蔵品のデータ管理・公開を効率化する。
・美術館活動全体のアーカイブ化:展覧会や教育プログラムを含めた美術館活動のアーカイ
ブ管理の必要性。
・法改正による期待と現場の実
態:法改正に伴い公開が求め
られるが、蓄積と保存を優先
する必要性もある。
3 その他共有事項
(1) 今年度の活動交付金について
今年度については特に申請不要
であることを確認した。
(2) 東京文化財研究所との交流につ
いて
東京文化財研究所(非会員館)より部会への参加希望があったことが共有された。現在では
オブザーバー参加制度がないため、引き続き先方と調整し、意見交換・交流をする方向で調整
することとする。
4 次回会合について
2024年10月29日(火)10:00~ オンラインにて実施
(報告者:国立アートリサーチセンター 石黒礼子)
参加者:16名(会員名簿順)
山梨絵美子(千葉市美術館)部会長
鴨木年泰(東京富士美術館)幹事
川口雅子(国立アートリサーチセンター)幹事
古本智恵(宇都宮美術館)
谷口英理(国立アートリサーチセンター)
石黒礼子(国立アートリサーチセンター)
秋田奈美(国立アートリサーチセンター)
黒澤美子(国立西洋美術館)
中平洋子(ちひろ美術館・東京)
長名大地(東京国立近代美術館)
矢口琴衣(長野県立美術館)
奥野雅子(大阪中之島美術館)
清原佐知子(大阪中之島美術館)
福田浩子(広島県立美術館)
天野圭悟(高知県立美術館)
朝倉芽生(高知県立美術館)
鴨木年泰(東京富士美術館)幹事
川口雅子(国立アートリサーチセンター)幹事
古本智恵(宇都宮美術館)
谷口英理(国立アートリサーチセンター)
石黒礼子(国立アートリサーチセンター)
秋田奈美(国立アートリサーチセンター)
黒澤美子(国立西洋美術館)
中平洋子(ちひろ美術館・東京)
長名大地(東京国立近代美術館)
矢口琴衣(長野県立美術館)
奥野雅子(大阪中之島美術館)
清原佐知子(大阪中之島美術館)
福田浩子(広島県立美術館)
天野圭悟(高知県立美術館)
朝倉芽生(高知県立美術館)