情報・資料研究部会過去の活動一覧

日時
2024年9月3日(火)
13:30~16:10
場所
オンライン開催(ウェブ会議システムZoom)

第63回情報・資料研究部会会合報告

内 容 

 今年度初めてとなる第63回部会は、オンラインで開催され、会の冒頭で全員が自己紹介を行った後、各種報告がなされた。続いて、メイン議題として「第39回全国美術館会議学芸員研修会」の企画案について、アイデアの共有及び協議が行われた。

1 報告事項
 (1) 総会について
   2024年6月6日に開催された、第4回(第73回)一般社団法人全国美術館会議社員総会に
  おいて、国立アートリサーチセンターを含む(計6館)の入会が承認されたことについて共有
  された。
 (2) 「デジタルアーカイブフェス2024―活用最前線!―」について
   国立国会図書館と内閣府知的財産戦略推進事務局の主催(全美共催)により、2024年8月
   26日、オンラインイベントとして開催された。
  〈参考〉「デジタルアーカイブフェス2024~活用最前線!~」(最終閲覧日:2024-10-25)

   全美がつなぎ役として「ジャパンサーチ」へ参加している館は4館しかなく、課題は変わ
  らないという状況を改めて感じたと報告があった。

2 「第39回全国美術館会議学芸員研修会」について
  当部会が担当する、今年度の学芸員研修会の企画について協議を行った。
  まず、鴨木幹事より叩き台となる企画案が提案され、それをふまえて意見交換及び協議、検討
 を行った。
 (1) 日程と会場について
   候補が示され、会場提供館への打診を進めることが合意された。
 (2) 内容について
   「美術館の情報資源」「博物館法改正」というキーワードを軸に、博物館法改正を受け、
  各館の取り組み事例を通して、情報資源のデジタル化や活用における課題、外部連携などにつ
  いてテーマにする方向でまとまった。
 (3) 構成について
   大きくは二部構成とする。各館の取り組み事例とデジタルプラットフォーム活用等について
  盛り込み、パネルディスカッションを行う方向。また、当部会で行った、アーカイブズ所在調
  査の結果についても報告する。タイトル案についても協議し、次回引き続き検討する。
 (4) その他
   その他、以下のような意見が寄せられた。
   ・デジタル化品質基準の標準化:デジタル化や撮影などにおける注意点や品質基準について
    共通の認識をつくることの必要性。
   ・プラットフォーム活用による効率化:予算上の理由で自館データベースを維持管理するこ
    との困難な館が、公的プラットフォーム(文化遺産オンライン等)API連携などを活用
    し、限られた予算内で収蔵品のデータ管理・公開を効率化する。
   ・美術館活動全体のアーカイブ化:展覧会や教育プログラムを含めた美術館活動のアーカイ
    ブ管理の必要性。
   ・法改正による期待と現場の実
    態:法改正に伴い公開が求め
    られるが、蓄積と保存を優先
    する必要性もある。

3 その他共有事項
 (1) 今年度の活動交付金について
   今年度については特に申請不要
  であることを確認した。
 (2) 東京文化財研究所との交流につ
   いて
   東京文化財研究所(非会員館)より部会への参加希望があったことが共有された。現在では
  オブザーバー参加制度がないため、引き続き先方と調整し、意見交換・交流をする方向で調整
  することとする。

4 次回会合について
  2024年10月29日(火)10:00~ オンラインにて実施
(報告者:国立アートリサーチセンター 石黒礼子)

参加者:16名(会員名簿順)

山梨絵美子(千葉市美術館)部会長
鴨木年泰(東京富士美術館)幹事
川口雅子(国立アートリサーチセンター)幹事
古本智恵(宇都宮美術館)
谷口英理(国立アートリサーチセンター)
石黒礼子(国立アートリサーチセンター)
秋田奈美(国立アートリサーチセンター)
黒澤美子(国立西洋美術館)
中平洋子(ちひろ美術館・東京)
長名大地(東京国立近代美術館)
矢口琴衣(長野県立美術館)
奥野雅子(大阪中之島美術館)
清原佐知子(大阪中之島美術館)
福田浩子(広島県立美術館)
天野圭悟(高知県立美術館)
朝倉芽生(高知県立美術館)
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