情報・資料研究部会から「著作権に関するパブリック・コメント」の呼びかけ

著作権に関するパブリック・コメントの呼びかけ

 情報・資料研究部会より著作権に関するパブリック・コメント募集についてご案内します。

 ご承知のとおり、美術館が所蔵作品をウェブサイトで公開するとき、著作権保護の対象となっている作品画像を無許諾で掲載することはできません。これに関連し、政府において「文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会中間まとめ」に関するパブリック・コメントの募集が始まっています(2017年3月29日まで)。
 
 この「中間まとめ」は180ページもある大部な報告書ですが、美術館に深く関連するのは123~127ページの部分です。とくに126ページ以下では美術館が所蔵品の紹介を目的とする場合、ウェブサイトでサムネイル画像(小さな画像)の公衆送信を可能とすることが望ましいと指摘されています。単純化すれば、一定の条件や制約を設けたうえで美術館が作品画像をインターネット送信する際に手続き不要とすることが望ましいという意味に捉えることができます。この議論の背景には全国美術館会議が提出した要望書(2015年2月4日付「美術作品等画像の流通と利用促進に関する要望」)があります。
 この報告書に基づいて著作権制限規定が実現すれば美術館にとってはコスト削減につながる可能性がありますが、その前に著作権法改正というハードルがあります。その意味で今回のコメント募集に応じることは重要です。
 つきまして3月29日までの期限内に募集サイトにアクセスいただき、126~127ページに記載された第4章第2節(3)「展示作品に係る情報をインターネット上で提供するための著作物の利用について」の内容(下記b.)に賛成・反対等のコメントを積極的にご投稿くださいますようお願い申し上げます。
著作権に関するパブリック・コメントの呼びかけ(PDF:1.8MB

概要

a. パブリック・コメント募集のページ
  文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会中間まとめに関する意見募集の実施について
  (案件番号185000892)

b. コメントいただきたい章名およびページ番号(意見送付要領の⑧)
  章名:「第4章」、とくに「第2節(3)展示作品に係る情報をインターネット上で提供するための著作物の
 利用について」
  ページ番号:126~127ページ

お問い合せ

情報・資料研究部会 幹事 川口雅子(国立西洋美術館)宛
E-mail: m-kawaguchi(a)nmwa.go.jp [(a)を@に変更してください]
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