美術館運営研究部会過去の活動

日時
2018年4月13日(金)
14:00~17:00
場所
国立西洋美術館 第一会議室

第28回美術館運営制度研究部会会合報告

内 容

議題:1 冊子『美術館の原則と美術館関係者の行動指針』への反響について
   2 指定管理者制度についての実態調査アンケート
   3 その他の研究課題
   4 2018年度活動計画
   5 その他

 昨年12月に刊行され1月に配布された冊子『美術館の原則と美術館関係者の行動指針』に対し、その後、部会員や事務局に寄せられた反響について情報共有を図った。会員館職員からは今のところほとんど反応がないこと、大学関係者からの反応がいくつか見られること、他館種の博物館連携組織から入手の問い合わせがあったことなどを確認した。また、残部が3,500あり、今後、有効に配布する方途を摸索することとなった。日本博物館協会などの協力を得て、活用を図りたい。
 指定管理者制度に関する調査について討議した。当部会の母体の一つは指定管理者制度研究部会である。2003年の性急な導入以来、指定管理者制度のあり方が、様々に変化している事例が提示された。公募か非公募か、全面的な管理運営か部分的なものか、管理運営する組織が自治体設立の公益財団法人かあるいは民間機関かなど、この指定管理者制度の実態が一様ではなく、その実情を把握し会員館に資する結果を得るのは簡単ではないことが、繰り返し提起された。その結果、次回会合で、指定管理者制度を導入している館の部会員に詳細なヒアリングを行い、具体的な問題点、課題の抽出を図ることとなった。一方で、全国美術館会議全体の状況をごく簡便に俯瞰できるような調査アンケートの実施も検討することとなった。次回会合で詳細を議論する。
 来年4月に地方独立行政法人に移行することとなっている大阪市の状況をヒアリングした。あわせて他の自治体の取り組みについての情報を交換した。
 また最後に、事務局から部会交付金の使途について部会ごとに異なることの問題点が指摘された。当部会として、交付金の使い方は、企画委員会で基準を示していただくよう要望を行った。 
(文責:貝塚 健)

出席者:10名

山梨俊夫(部会長:国立国際美術館)
貝塚 健(幹事:ブリヂストン美術館)
古家満葉(川崎市市民ミュージアム)
村上博哉(国立西洋美術館)
安田篤生(原美術館)
雪山行二(富山県美術館)
青木加苗(和歌山県立近代美術館)
篠 雅廣(大阪市立美術館)
越智裕二郎(西宮市大谷記念美術館)
オブザーバー
事務局:小林豊子   
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