美術館運営研究部会過去の活動

日時
2017年7月21日(金)
14:00~17:00
場所
ブリヂストン美術館 会議室

第27回美術館運営制度研究部会会合報告

内 容

議題:① 総会(5/25)報告
   ② 「美術館の原則と美術館関係者の行動指針」の発表方法について
   ③ 小冊子『原則と行動指針』の編集方針・構成・工程表・担当について
   ④ 今後のMRGの研究課題について
 改訂作業を続けてきた「美術館の原則と美術館
関係者の行動指針」(以下、「原則と行動指針」)については、5月25日に開かれた総会にて、第10草案が採択された。採択に先立って行われた質疑では、修正を求める意見もあがったため、今回の会合においてその必要性について再度検討した。結果的には総会で採択されたという事実を尊重して現状のまま発行すべきであること、修正意見や課題点を、5年後の改定に向けて集約することを確認した。(議題①)
 採択された「原則と行動指針」を、まずは公開することを最優先課題とし、その方法として、ウェブでの公開とその旨を周知するプレスリリースの発行を検討した。9月に記者発表も行うことで、記者からの質問に答える機会を設ける方向で調整を始める。(議題②)
 「原則と行動指針」を美術館職員に広く周知するため、小冊子の発行を予定している。「原則と
行動指針」の成立経緯を補足し、また資料として広く活用されることを願い、附録として日本博物館協会版「博物館の原則と博物館関係者の行動規範」、ICOM版「ICOM職業倫理規程」の日本語及び英語、博物館法、博物館の設置及び運営上の望ましい基準、そして本年発布される文化芸術基本法及びこれらの成立時期を示した年表を加えることを決めた。見積もりなどを取る作業を順次進め、編集担当のワーキンググループを設けて、年度内の発行を目指す。(議題③)
 今後のMRGの研究課題として、指定管理者制度の見直し、地方独立行政法人の動き、公益法人制度改革の検証、所蔵品の事故補償問題を検討した。特に指定管理者制度への移行は、議論が盛んであった一時と比べて落ち着いているが、導入された各館で制度上の変更が加えられているという話を耳にする。次回以降、かつての指定管理者制度研究部会として行ったアンケート調査を見直し、今後の調査方法を検討する予定である。(議題④)
(文責:青木加苗)

出席者:9名

山梨俊夫(部会長:国立国際美術館)
貝塚 健(幹事:ブリヂストン美術館)
安田篤生(原美術館)
前田忠史(茅野市美術館)
浅野秀剛(大和文華館)
青木加苗(和歌山県立近代美術館)
篠 雅廣(大阪市立美術館)
越智裕二郎(西宮市大谷記念美術館)
オブザーバー
事務局:小林豊子   
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