保存研究部会過去の活動

日時
2018年11月28日(水) ~2018年11月29日(木)
場所
金沢21世紀美術館

第51回保存研究部会会合報告

内 容

11月28日(水)
14:00 島敦彦金沢21世紀美術館館長による挨拶
14:10~18:00 講演及び質疑応答・意見交換
         「美術館・博物館における照明、温湿度管理」
               (吉田直人氏/国立文化財機構文化財活用センター)
   吉田直人さんより温湿度変化や照明条件による作品、資料への影響について、科学的根拠を
  まじえての解説や、紙、木材、フィルム、写真など各素材における影響(変化)の違い、また
  その前提としてデータロガーや照度計を的確に用いた展示環境や収蔵環境の把握が重要である
  ことなど、幅広くお話しいただきました。
   また吉田さんは、国立文化財機構
  内に今年7月に設立された「文化財
  活用センター」に勤務されているこ
  とから、同センターにおける活動内
  容や吉田氏の業務についても説明が
  あり、東京文化財研究所で携わられ
  ていた博物館、美術館施設における
  保存活動に関する助言や共同調査
  は、文化財活用センターにおいて継
  続されるとのことでした。
   講演後の質疑応答と意見交換では
  積算照度、パッシブインジケーター、データロガー、ガス吸着シートに関することなどについ
  て意見交換を行いました。
  
19:00~ 「あまつぼ」にて情報交換会。
11月29日(木)
9:30~10:30 バックヤードツアー   
   立松さんのご案内により、同館のバックヤードを見学しました。展示作業等に必要な資材、
  機材、照明器具などが整然と管理されていることが印象的で、展示や保存に対して館内の協力
  体制が構築されていることがうかがえました。        
10:40~11:40 美術館・博物館施設
   の収蔵庫に関するプレゼン
   収蔵庫メーカーで全国美術館会議
  賛助会員である金剛株式会社の吉野
  滋記氏より、収蔵庫の仕様、建材、
  庫内環境への工夫について、同社製
  品のプレゼンテーションにとどまら
  ない詳細かつわかりやすい説明をい
  ただきました。吉野さんのお話は1日
  目の吉田さんの講演やバックヤード
  見学会と連動し、館内環境管理につ
  いて、より理解を深めることができる内容でした。
11:40~12:00 連絡事項等
   ・山梨県立美術館の高野さんより、同館で開催される地震に関する研修会のご案内がありま
    した。
   ・次回(来年2月)会合の会場は現在調整中です。決まり次第お知らせします(事務幹事よ
    り)。 
(報告者:兵庫県立美術館 相澤邦彦)

出席者

1日目:部会員14名、オブザーバー12名、事務局1名
2日目:部会員14名、オブザーバー11名、賛助会員1名、事務局1名

 
Copyright © 2011 The Japanese Council of Art Museums All Rights Reserved.